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「なんで私が?」から気づけること①_その続きを聞いてみよう

  • 子どもの学校のPTAの役員決めで、ある役職に選ばれた。
  • 職場で新しい仕事をするチームに選ばれたけど、後始末のような作業が多くて大変だ。
  • 気がつくと、部屋の中で散らかっているものを元に戻したり整頓するのは、いつも私。

「なんで私が?」
ふと、そんなふうに思うことはありませんか。

いえ、心の中でふっと浮かんでは、
「こんなことを思ってはいけない」と打ち消したり
「私がやるしかない。」と自分に言い聞かせながら、
「なんで私が」と思ったことすら、なかったことにしてしまっているかもしれません。
目の前の出来事にはすぐ対応しないといけないですもんね。
いちいち、立ち止まったり、抵抗していられないですもんね。

だけど、自分の時間に戻ってこれたときに、思い返してもらいたいのです。

「私、『なんで私が?』って思ったな。」
そして、その言葉の続きを、できれば言葉にしてみてください。
「なんで私が?…」
そのあとには、どんな言葉が続くでしょう。
「もう疲れた。」
「私ばかり。」
「本当はやりたくない。」
「誰か気づいてよ。」

あなたの気持ちを、あなたがまず、聞いてあげて欲しいのです。
それだけでも、少し心が落ち着くことがあります。

次に、では、どうしてその言葉が浮かんできたのでしょう。

心の中では、何かが起きています。
ただ、その「何か」は、人によって違います。

ある人は、もう頑張り続けて疲れ切っているのかもしれません。
ある人は、自分の気持ちよりも周りを優先し続けてきたのかもしれません。
ある人は、本当は引き受けることに納得できていないのかもしれません。
同じ「なんで私が」という一言でも、その背景は一つではありません。
だから、
「私は何に反応しているんだろう。」
「本当は何が嫌なんだろう。」
そんなふうに、自分の心に問いかけてみます。
すると、目の前の出来事とは別のものが見えてくることがあります。

ここで少し気をつけたいことがあります。
「なんで私が?」を感じると、どうしても目の前の出来事や周りの状況に意識が向きがちです。
PTAなら、他のお母さんたちの様子。
職場なら、一緒に働く人たちの仕事量。
家なら、家族の性格や生活態度。
もちろん、それらも無関係ではありません。
でも今回は、そこを整理することよりも、自分の内側に目を向けてみてほしいのです。

「どうして私はそう感じたんだろう。」
「私の中で、何が起きているんだろう。」

そんな問いを、自分に向けてみます。

私たちは、小さい頃から「我慢すること」や「周りに合わせること」を覚えながら成長します。
もちろん、それが必要な場面もたくさんあります。
でも、それが当たり前になりすぎると、自分の気持ちを感じることよりも、押し込めることの方が上手になってしまいます。
だから、
「なんで私が?」
そう感じた自分を責めたり、
「私が我慢すれば済むこと。」
と片付けてしまったりするのです。

だけど、「なんで私が?」と思うことは、悪いことではありません。
それに、感じていたくないことなので、その場所から去りたい気持ちになるのは普通です。
なのでまずは、
「私は今、そう感じているんだな。」
と、自分で気づいてあげて、ひと呼吸おいてみてください。
そして、その言葉の奥には、どんな気持ちがあるのだろうと、少し耳を傾けてみること。

すると、自分でも気づいていなかった本当の気持ちに出会えることがあります。
我慢することだけではない、自分なりの折り合いのつけ方も、少しずつ見えてくるかもしれません。
そのためにも、まずは「なんで私が?」という心の声を、なかったことにしないことから始めてみませんか。

今回から、「なんで私が?」というつぶやきから見えてくるものをテーマに、何回かに分けて書いてみようと思います。

次回は、「なんで私が?」が、心が疲れ切っているサインとして現れる場合について、一緒に考えてみたいと思います。

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